約 2,552,269 件
https://w.atwiki.jp/disciple50/pages/97.html
初登場 56巻537話 年齢 35歳 所属 八煌断罪刃 誕生日 11月10日 異名 偃武の執行人 身長 180cm 使用武器 エクスキューショナーソード 体重 85kg 武術タイプ 動 趣味 ポエム 武道理念 殺人拳 好きな物 狂える衷心 弟子 ??? 嫌いな物 悴む慟哭 武術位階 特A級の達人級 将来の夢 シーシュポスの永遠よ、このまほろばに薨去召されい! 【概要】 "闇"の武器組を取り仕切る八煌断罪刃が一人。 切っ先が丸みを帯びた両刃の剣を操る剣士。 趣味にポエムとある通り、詩的な表現をふんだんに織り交ぜた独特の台詞回しが特徴…というより、余りにも詩的過ぎる為その意味は本人にしか分からない。 また他人に意思を伝えようという意識もないようで、拳聖が言葉の意味を推理し正否を問い掛けても答える素振りは全く見せなかった。 普段は物静かな性格だが、戦闘に入ると上述の意味不明なポエムを叫びながら攻撃を行う。さらに想定外のダメージを受けた際には顔面に血管を浮き上がらせながら怒りの反撃を繰り出す等静らしからぬ行動をする。 総じて平時と戦闘時のギャップの大きい人物像であり、その落差の激しさは一影九拳の一人、アレクサンドル・ガイダルにも通じるものがある。 【戦闘力】 強烈な斬撃を得意とし、秋雨でさえ完全には回避できない程に隙の無い剣撃を操る。 また言葉は通じずとも他の断罪刃同様集団戦に長けており、保科乃 羅姫とのコンビネーションで梁山泊の豪傑達を分断させる事に成功している。 【技】 真刃合練斬 【戦闘録】 59~60巻・558~569話 梁山泊(一影九拳 八煌断罪刃と共闘) 中断 60~61巻・569~582話 梁山泊 アーガード 槍月 セロ(緒方 一神斎&八煌断罪刃と共闘) 中断 コメント 秋雨が驚愕する程の斬撃を放っていたことから多分断罪刃No.3 -- 名無しさん (2019-07-31 13 01 50) 名前 コメント 昨日 - 今日 - 合計 -
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/232.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 お題 無改行詩 開催期間 04/01/05~04/01/16 参加作品数 22 審査員 4人 本スレ 10の223-286 議論スレ 7の855-902 【チャンプ】 不在の家(虫):4点 【準チャンプ】 旦(快楽童子):2点 環/断 ~風邪薬を飲み過ぎない程度に飲んだ場合その1~(ame):2点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 226 実際何も考えてない - - 227-228 障害 - - 230-243 聖河 白石昇 - 244,250 不在の家 虫 4 245 終わりますればはじめに還れ 三島慧 1 246 あかし - - 247 Be alive - 1 248 虹をもう一度 - - 249 労働 - - 251-255 俺は時/トキ - - 256 骨と花 なみなみお - 257 落ちて飛んで潜って泳いで沈んで跳ねてひっくりかえして消えた - - 258 うんちく - 1 259 旦 快楽童子 2 260 それでよかった - - 261 ダッシュマン - - 262 無改行な人生 - - 263 環/断 ~風邪薬を飲み過ぎない程度に飲んだ場合その1~ ame 2 264 そして現象はいつも夜に観測されるんだ - - 270 kanon 青臭い青春 - 1 271 腹痛 れん@2ch 1 272 ザ・スティールブリーズ ウノ 1 【審査員】 快楽童子 ◆plhXCa4.HY Canopus ◆DYj1h.j3e. シオン ◆poetsyov/2 構造 ◆/Cej999/v6 【採点レス】 277 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [sage] 投稿日:04/01/16(金) 20 33 ID CYchBkD6 244( 250) 不在の家 272 ザ・スティールブリーズ 各1点 279 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/01/16(金) 22 11 ID Eo2BvKeL 2点 244 1点 259 263 264 271 280 名前:シオン ◆poetsyov/2 [] 投稿日:04/01/16(金) 22 41 ID g6200zNZ 【2点】 247 Be alive 【1点】 244( 250) 不在の家 245 終わりますればはじめに還れ 258 うんちく 281 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:04/01/16(金) 22 55 ID zw1dT+lM 270 ジェームス三木の女悦楽手帖 1点 263 三木みどりの好きぼくろ 1点 259 巨乳の館 脱出 1点 作品 ■▲▼ 実際何も考えてない 226 名前:実際何も考えてない [] 投稿日:04/01/05(月) 05 54 ID xUVhO2HJ え、ああ。それとこれとは別なんだけど、どうだっていい事だとは思わない。君は何もわかっていない。実際何も考えてない。 要するにどこまで言葉で伝えられるかなんて問題じゃない。俺の怒りが見つけられるか?空を見てみろよ。 こんなに青いのに俺の気分は晴れないんだ。気分が晴れない人間が何千人もいるんだ。 元はといえば俺は風邪気味で鼻水は止まらないし、咳もさっきから止まらないよ。コホッ・・ン ゴホン!ほらな。 要するに俺が言いたいのは、意識が低いんじゃないかって事だ。別に何がという訳じゃないさ。わかるだろ? 俺達は俺達が住む地球の事を知っておかないといけない。そんなの最低限必要だ。でも何もわかっちゃいない。 実際何も考えてない。どうして、不公平なんて言葉が存在しなきゃいけないんだろうか。みんな同じ青の下なのにおかしくないか? 昨日家に帰宅してな。リビングで妻が首吊ってたよ。あいつも、何も考えていなかったよ実際のところは。 どれだけ俺が迷惑するかわかってるのか。あまりの気分の悪さに吐いたし、ビールは喉を通らなかった。 警察を呼んだら色々と聞かれたよ。俺にはしないといけない事が沢山あるのに。俺もお前も誰も実際何も考えてない。 何も考えてない。え?違うか?実際はな、何も考えてないんだよ。ほら仕事しろよ。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 障害 227 名前:障害 [sage] 投稿日:04/01/05(月) 12 27 ID d9h1ewVE html head meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=Shift_JIS" /head title 障害 /title body marquee 澄んだ空の中で 乾いた風を透かして見つめ 時を止めていた 誰も何も言わずに 俺はここで 俺が俺であるまま 今の俺とさよならしよう 何を求め 何を探しているのか分からない何かを もうずっと前から探しているような気がしている それは永遠に俺には届かない それは簡単に俺には分からない のだろう 遠い鼓動 聞こえる? ほら 鼓動 今更オタオタしたって始まらない 大きく息を吸い 何も考えないで生きていってみようか /marquee /body /html 228 名前:"障害"作者 [] 投稿日:04/01/05(月) 12 28 ID d9h1ewVE 無改行によって意図しない変な所で折り返されるのが嫌なのでこのような形ですみません。 御面倒でなければエディタに 227をコピペして拡張子html(a.html など)で保存してみてください。 ブラウザから見るとお題に沿った形になっていると思います。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 聖河 230 名前:聖河 [sage] 投稿日:04/01/06(火) 11 48 ID 6yrFCIC/ 地面から五〇センチメートルの高さまでにケニーの世界は集約されていた。ケ ニーは七歳だったがケニー自身は自分がバラナスィのこの露地に生れて既に七年 もの年月か経過したことなど全く知らない。ものごころついたときからケニーは このバラナスィの露地でピンク色の朝日とオレンジ色の夕日に身を晒し雨季の雨 に心の奥まで打たれている自分の存在を自覚するようになったがそれはただこの 露地で自分が足のよじ曲がった物乞いとして以外に生きてゆく道は無いと言う事 を何となく受入れただけにすぎなかった。自分の物乞いとしての立場をケニーは 運命的なものだと言う風におぼろげながら認識してはいたがその運命がカースト と言うこの国独自の制度によってもたらされたものだと言う事には気付いてはい ないし恐らくはこれからも気付くことはないだろう。ケニーにはそんなことより 自分が今日をいかにして生きるかのほうが大切だった。母親の記憶は何となくケ ニーの頭の中には残っているがその死んだと言うより突然いなくなった母親はケ ニーが三歳でようやく両手を使って下半身を引摺り臀部を堅い石畳の地面で磨耗 させながら露地に住む者達とは明らかに違った服を着たアメリカンやフレンチや ジャパニーと呼ばれている人間達に向かって手を差し延べ喜捨を求める事が出来 る様になった頃に姿を消した。露地でケニーや母親と一緒に生活していた大人達 が母親が姿を消してからケニーに食べ物を与えてくれるようになったところを見 ると母親は死んで聖河に水葬にされたらしい事がわかった。大人達はしばらくの 間ケニーに食べ物を与えながら河のほうを見ていてケニーは大人達のその目を見 るだけで自分と直接に血の関わりを持つ者が一人もいなくなってしまったことを 察したのだ。露地にはケニーと同じ歳くらい出足のよじ曲がった少年が他に三人 いた。ケニーは母親が聖なる河に消えてしまった頃からその少年達と行動を共に するようになり桃のように鮮やかなピンク色の朝日が炎のようなオレンジ色の夕 日に変わるまで一日中バラナスィの露地を旅行者がもたらす喜捨求めて這い回っ 231 名前:聖河 [sage] 投稿日:04/01/06(火) 11 49 ID 6yrFCIC/ た。ケニーと言う名がついたのもこの頃だった。ケニー達四人に五ルピーつづ喜 捨をくれた若いジャパニーの男女二人のうち男の方がケニー達四人にそれぞれ名 前を付けケニーの他の少年達三人のうち兄弟の様に似ている二人にはそれぞれに はガンタンクにゲッタースリーと言う名が付けられ一番身体が小さい残った一人 にはR2-D2という名が付けられた。その若いジャパニーの男がそれから一週 間ほど露地でケニー達をその名で呼び少年達が反応する度に五ルピーづつの喜捨 をくれたのでケニー達四人はその若いジャパニーがいなくなっても互いの事をそ の名で呼び続ける様になった。ケニー達は露地で大人達から呼ばれるヒンディー の名前よりもジャパニーが付けた名前のほうが自分達には合っているような気が したのだ。ケニー達の他にも露地にいる大人達は物乞いとして何とかやって行け る様に生れたばかりの赤子の手や足をよじ曲げたり切ったりしてはいたがその赤 子の大多数は伝染病や灼けつくような暑さの前に倒れ命を落とし手足を縛られた まま聖河に流されていった。生き残る子供は少なかった。露地を数限りなく徘徊 している牛達は宗教的象徴であるシヴァ神の乗物だった。ケニー達はそれらの牛 を避けながら露地を這い回ったがそのこの世には何も怖いものはないと言った感 じで露地の大部分を占拠している馬鹿でかいその動物の隙間を縫って露地を這っ ていくと牛がいないところには必ず牛糞が落ちていた。ケニー達四人は牛糞を見 つけるとその長い年月の間に地面との接触によって皮膚が硬化してしまっている 不安定な臀部を浄なる右手だけをついてバランスを取りながら自由になったもう 一方の不浄なる左手で捏ね回し脇へのけた。べとべとと粘る体液と原形を止めて いない繊維質および有機物の絞りかすより構成される半固体状のそれら牛糞はケ ニー達の掌や爪にまとわりついて悪臭を放ったがケニー達は別にその牛糞の臭い を露地に自分達が生を受けて以来いやもっとこの亜大陸にカーストが存在する様 になって以来このバラナスィの露地を包んでいる日常的な臭いだと思っていたの 232 名前:聖河 [sage] 投稿日:04/01/06(火) 11 50 ID 6yrFCIC/ でそれを悪臭だと感じることなどはなかった。ケニー達がそうやって身近に親し んでいた聖なる牛糞が建物の壁でのされて乾かされ牛糞売りの手で燃料として売 られてバラナスィの何処かの家庭で食事の準備に使われるであろう夕刻にケニー 達は良く川岸の沐浴場へ降りていき四人で夕日を眺めた。オレンジ色の夕日は聖 なる河岸にある全てのものに火を点け炎を立ち昇らせてでもいるかのように荘厳 に沈んでいき沐浴場で聖なる河に浸かって沐浴している者の人影を赤黒い逆光に 浮び上がらせていてケニーはそんな沐浴場の様子を見ているだけで自分がいまこ こに生きている自己の存在を強く感じる事ができた。ケニー達四人の露地におけ る最大の天敵は聖なるシヴァ神の乗り物として崇めたて奉られ敬われている牛に 比べて階級的に低く蔑まれ差別されている犬達だった。存在する全てが狂犬病に 冒されているようなまるで不良少年のようにひねくれて狂暴な犬達はケニー達と 同じ様にいつ雨季の伝染病や飢えで死ぬかもしれないと思っているのか厭世的で 刹那的に人間に対して吠えていたが身の丈が自分等とさほど変らないケニー達四 人に対しては優越感を露骨に表面化させ激しく憎しみを込めて吠えまくった。他 の大人や五体満足な人間が回りに居さえでもすれば何とか襲われる前に追い払っ て貰えるのだが運悪くケニー達四人だけの時に犬どもと出喰わしたりすれば食い 殺されかねない。露地を徘徊する犬達は火葬されぬまま聖なる河に水葬された死 体により人間の肉としての味を知っているらしくケニー達を睨み追いかけてくる 時の目付きには明らかに強者が弱者を襲い食しようとする時の独特の殺気が満ち 溢れていた。あいつらに喰われるかと思うとゾッとするねとガンタンクが言い他 の三人は何も答えなかったが皆考えている事は同じでありケニーは自分の下半身 から不自然に後方に伸びている血は通いながらも何の役にもたたない足の腿の部 分を浄なる右手で撫で擦りながら膨らはぎに喰らいつく犬どものエナメルの様に 鮮やかな白さの牙を想像して骨が浮き出ている背中と機械工場のウエスの様に汚 233 名前:聖河 [sage] 投稿日:04/01/06(火) 11 51 ID 6yrFCIC/ れ切ったシャツとの間に冷たい汗を掻き体を震わせながらそんな事になるのだけ は嫌だと強く思った。この頃からケニー達四人は何となく露地に住む大人達とは 疎遠になり四人だけで自活的な生活ができる様になったがそれは物乞いとして生 きていくコツの様なものを覚えたからでありそうして考えてみると自分達が他の 人間の様に交互に前方に送り出して歩くことができないただ引き摺るだけの足を 持っている事がとても有利な事の様に思えてきてこういう状態に自分の身体を加 工してくれた今となってはもう顔さえもよく覚えていないガンジスの濁水を構成 する有機物の一部となってしまった母親に感謝した。ケニー達四人は朝起きると まず旅行者を探した。旅行者はケニー達四人にとって水の枯れない井戸でありそ の中でもジャパニーは石油が浮き出る油井戸だと言えた。旅行者を見つけるとま ず近付いていくのはゲッタースリーでありケニー達他の三人は建物の影に隠れて 待つ。ゲッタースリーは旅行者の同情をひく悲しげな表情を作るのが一番うまく 俺達がこうして脚もなく生と死の間のぎりぎりのラインで生きていかなければな らないのはお前達の国がそんな風に裕福に旅行して遊んでいられるほど儲かって いるせいだと言う訴えを満面にたたえた絶妙の表情で旅行者に浄なる右手を出し て迫る為に旅行者は必ずと言って良いほど何十パイサかのコインをゲッタースリー の掌に乗せる。旅行者がジャパニーであれば例え最初に与えられた金が一ルピー という大金であってもゲッタースリーはもう一度右手を出し大抵のジャパニーは 勝手に悲しそうな顔をしながらさらに金を出す。ゲッタースリーが感謝の意を表 してもらった喜捨を額に当てた瞬間がケニー達三人の出番の合図でありケニー達 三人は通常の人間が早足で歩くほどの速さで旅行者に這い寄り一斉に右手を出す。 旅行者は瞬間的にパニックに陥るがR2-D2が縋る様に服を引張ったり身体に 触れたりすると条件反射的に金を出してしまうのだった。ケニー達四人はそうし て日々自分達が生きていく為に必要な僅かばかりのマサラやチャパティーを買う 234 名前:聖河 [sage] 投稿日:04/01/06(火) 11 52 ID 6yrFCIC/ 為の金を旅行者から徴収していった。露地から一歩でも遠くへ行ってみようとす るガンタンクやゲッタースリーの意志とは裏腹にケニーはこの露地にとどまって 少しでも自分について考えてみようと思い始めていた。そんなケニーに対して二 人は強く誘う事はせずにいつも四人が寝ているバラナスィの堅い石畳を敷き詰め ただけの路上にとどまり必要最小限度の喜捨を求めるためだけにしか露地を徘徊 しなくなったケニーを尻目に二人だけで喜捨を求めに遠出する事が多くなった。 R2-D2は露地でケニーと一緒に居たりガンタンク達二人と光が吹き零れる程 に満ち溢れた沐浴場や露地を出てすぐの大通りを横切って南側の露地やゴドウリ ヤーの交差点にまで出掛ける事があったが生来のその何者でも受入れる悪意を持 たない素直な性格のせいか四人の中で八方美人的な立場になることは決して無く 同じ様に脚を引き摺る四人を繋ぐ安全確実なロープとしてケニーを孤立させる事 は無かったしガンタンク達二人にケニーに対する不信感を抱かせる事も無かった。 三人とも四人の間に無くてはならない重要な存在としてR2-D2を大事に思っ ていた。ゲッタースリーとガンタンクは暗くなってから四人のねぐらである石畳 の上に戻る事が多くなり始め次第に食べる物が派手になり身に着けるものも新し くなっていった。二人と一緒に出掛けてもオレンジ色の太陽が聖なる河に沈み夜 の暗さが訪れる前には石畳の上に必ず戻ってくるR2-D2の話では二人は麻薬 を秘密理に旅行者に売る仕事を時々露地に来てはケニー達四人に菓子をばらまき 口にインド葉巻ビディーを咥えているうさん臭い笑顔の中年の親父に頼まれてやっ ているという事だった。夜遅くマニカルニカー沐浴場の近くで旅行者と落ち逢い ビディー親父から頼まれたブラウンシュガーやスピードやアシッドを渡して金を 受取りビディー親父の所ヘ届けるただそれだけの仕事を頼むのに明確な身体的特 徴があり金を持って逃げる心配は全く無く誰にも怪しまれる事は無いガンタンク とゲッタースリーはうってつけなのだろう。なぜお前はやらないんだとケニーが 235 名前:聖河 [sage] 投稿日:04/01/06(火) 11 52 ID 6yrFCIC/ 聞くと僕は何も見えなくて吸い込まれそうな暗さの夜が怖いんだとR2-D2は 言いその言葉を証明するように暗くなる前には必ず露地の石畳の上に戻ってきて ケニーに寄添う様に身体を傾けてガンタンク達二人が戻ってくる頃には大抵睡り に陥ちていた。ケニーにはまだ自分がこれからどうやって生きていくかこの先ど うなっていくかについての結論は出ていなかったがバラナスィの街を溶かそうと するほどの強烈な太陽光線を避ける様に物陰に潜んで露地を通る人間や牛や旅行 者達を見ながらその事について時々考えてみることは忘れなかった。そのケニー の疑問に対して出る解答は何一つとして無くそれがこのインドという国の在り方 そのものである階級制に帰結してしまうという事をケニーは知らないし知る術も 無かった。巨大なパラドックスを含んだこの慣習がこれから無くなる事はないし 万一無くなったとしてもケニーの生活レヴェルが向上する事は無く物乞いの赤子 は今迄通り身体の何処かを潰され続けるだろう。ケニーは第一自分より上の階級 の暮らしを全くと言って良い程知らなかった。無知はただ無欲だったのだ。ケニー はいつの間にか自分について考える事を忘れ始め以前と同じ様に露地を歩く旅行 者達から喜捨を求めたりする生活にもどった。ケニーにはそれしか出来ることが 無かったのだ。或る朝いつもの様に石畳の上で早い時間に睡ってしまったR2- D2と身を寄せ合いながらケニーは睡りに吸い込まれていこうとしたが何故か寝 付かれなかった。目を閉じるとシヴァやクリシュナやガネーシャやハヌマンやブッ ダなどのヒンディーの神々が次々と瞼の裏に現れて悲しそうな表情をしたままケ ニーの方を見ていてその中でも特にいつもは優しい眼をしている猿頭のハヌマン や象頭のガネーシャまでもが悲しそうな瞳をしてこちらを見ているのでケニーは 何となく嫌な予感がしたその嫌な予感が的中したのかガンタンクとゲッタースリー はいつまで経っても石畳の上に戻ってこなかった。夜の闇が次第にブラックコー ヒーの要な艶消しの濃さを失いストレートティーの透明さに変わっていく様に明 236 名前:聖河 [sage] 投稿日:04/01/06(火) 13 23 ID 6yrFCIC/ るさを帯び始めるとケニーは睡眠不足でしょぼついた瞳を擦りながらいてもたっ てもいられなくなりまだすやすやと寝息をたてて睡っているR2-D2を揺り起 こしてガンタンク達が戻ってこないから一緒に探しに行こうと言った。まだ薄暗 い露地はあの狂暴な犬どもが出そうで多少怖かったが二人は沐浴場に向かって這 い始めた。ケニーは睡くR2-D2は起きたばかりと状況は違ったが互いに重い 身体を引摺りながら次第に青い透明な色を混合させ始める露地を沐浴場に向かっ て奇妙で根拠のない焦燥感を持ちながら進んでいった。ガンタンク達二人が何か いつもと違う状況に置かれている事は明らかだった。本当に二人が沐浴場に居る かどうかは判らないがあの死者を灰にし天空の彼方へ送り河へ撒き散らし回帰さ す為の火葬場が在るあのマニカルニカー沐浴場に行きさえすれば全てがはっきり する様な気がした。まだ朝早い露地には牛が横たわり眠っていて運良くあの恐る べき犬どもの姿はなくケニーとR2-D2は進みやすかった。途中何度も牛糞の 位置を薄暗さの中に確認する事が出来ずにぼろきれの様なケニーの腰巻きやその 下のズボンは牛糞を潰し茶黄色にまみれた。マニカルニカー沐浴場にはまだ人は 出てなく空は白け切ってはいなかったが火葬場の脇に点在する中州の所に五匹以 上の犬どもがいてしきりにその餓えに満ち満ち骨が浮出た上半身を動かしていた。 ケニーとR2-D2は沐浴場に下りる階段の前でその様子を見ていたが犬どもの 間に見え隠れする鮮やかと言える程の色がもう殆ど無くなった空気によって明ら かになりそれがビディー親父から貰った金で買ったゲッタースリーのシャツだと わかると集まった犬どもを追払って動かないただの肉片となってしまったゲッター スリーとガンタンクを聖なる河に押し流したい衝動に駆られたが言葉を失ったま まただそこに座り尽していることしかできなかった。ケニーは左側から顔を出し た太陽に示唆された様に少しだけR2-D2の方を見るとR2-D2は瞳に大粒 の涙を浮べ犬どもが突つき噛み千切っている二個のもう動く事はないラグビーバッ 237 名前:聖河 [sage] 投稿日:04/01/06(火) 13 24 ID 6yrFCIC/ クの様な形の二人の屍体を見つめていた。ケニーはR2-D2の瞳から溢れ出て 頬を流れ落ち始めた液体を見たとたんに自分の中で押え切れなくなった何かが爆 発した様な感じがして衝動的に大声をあげた。沐浴をする為に集まったのかケニー の大声を聞き付けてきたのか判らないがルンギ一枚の男が沐浴場への階段を駆け 下りて来てガンタンクとゲッタースリーの死体とそれを突つき転がす犬どものと ころへ駆けていき自らの両足を振回して犬どもを追払った。無残な姿になった二 体の肉塊が太陽の下に曝された。やがて大人達が集まってきて一人のサドゥーら しき男が無残に喰い千切られたガンタンクとゲッタースリーを聖なる河に押し流 してしまう迄の一連の作業をケニーは黙って見ながら目の前で起っている出来事 が現実の事ではなくヒンドゥーの神々が仕組んだ悪戯の様な気がしていたが隣に いるR2-D2はただ肩を震わせ嗚咽し続けていた。ケニー達二人はやがて自分 達が四人で肩寄せ合うようにして暮らしていた石畳の上に戻ったがその日から一 週間程は何もする気が起きずに項垂れる様にして建物の脇で言葉も殆ど交わさず にいた。さらに何日か経ってビディー親父がケニー達にガンタンク達二人の替り をやらないかと話を持ち掛けてきたがケニーは当然の様に断った。それによって ガンタンク達がもたらしていた分の収入がなくなり更に四人で暮らしていた時よ りも喜捨が減る事により前の様な生活は出来なくなるのは分かっていたが危ない 橋を渡って犬どもに喰われるよりもまだひもじい思いをする方が良かった。ケニー は死ぬならばちゃんと傷のついていない綺麗な身体のままで聖なる河を流れて行 きたいと強く思う様になった。R2-D2はガンタンクやゲッタースリーの替り を求める様に性的な一人遊びを覚え喜捨が思う様に得られなくなった寂しさを自 らの屹立した単三乾電池の様な性器を浄なる右手て擦ったり石畳の上になすりつ ける事によって得られるその快楽にのめり込む様になった。ケニーもR2-D2 に気持ちいいんだよと教えられるがままに性器に刺激を加えやがて快楽の終焉へ 238 名前:聖河 [sage] 投稿日:04/01/06(火) 13 24 ID 6yrFCIC/ と向う為のその行為に耽るようになったがR2-D2のように心の中にできた隙 間を埋める為にではなくバラナスィの石畳と連なる大地との接触や一体感を楽し む為の行為としてその地淫とも地慰行為とも言えるものに身を委ねていった。雨 季が始まりやがて終わると二人は寂しさとひもじさの二人だけの生活にも慣れ始 めた。R2-D2はまだ寂しそうだったが次第に感情を安定させていきそれと重 なる様にR2-D2はひとりのジャパニーと知り会った。片足を引摺り杖をつい て露地を歩き回るビディー親父と恐らくは同じくらいの年であろうそのジャパニー は喜捨はともかくR2-D2が酷く気に入ったらしくやたらと金は勿論の事食べ 物や着る物をR2-D2に買い与えた。ケニーもそのおこぼれにあずかることに よってガンタンク達が危ない橋を渡っていた時以上に生活が潤ったがそのジャパ ニーの一体何を考えているのか判らない表情と細い目の奥にある瞳が良く読取れ ないのでケニーは無邪気にその男と行動を共にするR2-D2を尻目に今までど おりのリズムで自分なりの生活を続けた。そのジャパニーがR2-D2を色々な ところ連れ出すようになって三週間程経った或る日ケニーはR2-D2に今日あ のジャパニーが泊りに来いって言うんだと打ち明けられた。泊りに行くってジャ パニーの泊っているホテルの俺達の様な物乞いが入れて貰える訳無いじゃないか とケニーは極当り前にカーストの問題を持出してR2-D2をさとしたがそれは 物乞いのR2-D2と一緒にいるところを見られる事によってそのジャパニーに かかる迷惑に対して危惧したからでは無くただ単にケニーは一人でこの石畳の上 で睡るのが嫌だったからだった。大丈夫だよあのジャパニー家を借りたらしいん だとR2-D2は言い露地の裏手にある空家を丸々一軒その男が借りきった事を まるで自分の手柄ででもあるかの様に語りそれにあのジャパニー自分の子供が死 んだんで寂しいみたいなんだと言った。ケニーはそれを聞きあの男のお陰で小綺 麗になったR2-D2のなりを見て少し羨ましく思ったが尻を庇いながら這う不 239 名前:聖河 [sage] 投稿日:04/01/06(火) 13 25 ID 6yrFCIC/ 自然なR2-D2の動きと真新しいそのズボンに付着している赤褐色のシミを見 てR2-D2とジャパニーの関係に懐疑心を抱きながらもR2-D2が自分から 言う迄そのことについて聞くのはよそうと思いR2-D2がケニーへのお土産に と持ってきたジャパニーが作ってくれたらしいジャパニーの料理を珍しく思いな がら食べた。R2-D2はその日から週に二晩多い時には三晩も露地の裏手のジャ パニーの家に泊る様になりとりあえずR2-D2がそうすることによって二人が 飢える心配はなくなったがR2-D2がいない夜をケニーはさして寂しいものだ と思わなくなった。ケニーはあまりR2-D2に精神的に依存しないで自分ひと りでも生きていける様になりつつあった。ケニーは朝夕沐浴場に行き沐浴する様 になった沐浴場で聖なる水を浴び自分が浄化される事によって生きた一つの存在 として自分の感覚全体が鋭敏になっていく様な気がした。ケニーの中の何かが変 りつつあった。いつもの様にR2-D2があのジャパニーの男の家に出掛けて行っ た翌朝ケニーは露地に住む左腕の無い唖のババァに叩き起こされた。ババァに引 張られて行った場所は露地の裏手のジャパニーの家でその前にゴミの様に捨てら れていたのは紛れもないR2-D2でありその小さな身体の中で昨日まで脈打っ ていた心臓は停止していた。屍体のか細い首の部分には紫色の内出血のラインが 首輪の様に引かれていて家の中には当然の様にあのジャパニーの姿は無く何処か に行方をくらましてしまっていた。ケニーはおろか露地の誰にもあのジャパニー の男を探す為の方法は無かった。露地の大人達に抱えられ聖なる河迄運ばれる太 腿に固まった血液をこびりつかせたままのR2-D2の亡骸の跡に着いてケニー は沐浴場までの道を這っていった。ケニーは遂に一人になってしまった。厳密に 言えば露地には自分と同じ階級の大人達がいてささやかながらケニーの力にはなっ てくれたが同じ様に潰された足を引摺り露地を這い回る者すなわち自分と同じ世 界を共有できる者は一人もいなくなってしまった。ケニーは毎日朝夕の沐浴を続 240 名前:聖河 [sage] 投稿日:04/01/06(火) 13 25 ID 6yrFCIC/ けた。聖なる河の濁った水に浸されバラナスィの激しい太陽に照りつけられ堅個 な石畳の上で擦られ続けたケニーの衣服は風化してしまった石像の様にボロボロ になったがケニーはそれでも毎日の沐浴を続けた。聖なる河の汚れ濁った水で自 己存在の罪や友達を失ってしまった寂しさを全て清め洗い流し回帰させてしまお うと思っていたのだ。口元から引き出したチューインガムの様に長くだらだらと した太陽の暑さが爆破された貯水タンクの水の様な雨に冷やされるバラナスィの 雨季が訪れケニーはその露地をただの下水路に変えそこに存在するもの全てを洗 い流してしまいそうな程の豪雨の中であっても毎日沐浴場に出掛けた。ケニーの 死に対する恐怖感を少しでも和らげるものは聖なる河の水に身を浸すこと以外に 何もない様な気がしたからだケニーは沐浴によって恐怖心を中和させながら日増 しに無気力になっていき喜捨を求める為の演技力も鈍ってきたためにもともと荒 んでいた生活自体がさらに低落していった。或る朝起きてみるとケニーは自分の 腰の辺りが白濁色の軟便にまみれているのに気付いた。腸の中を何かが爆発した 様に鋭く刺す痛みが下半身を支配していた。ケニーは悲痛な痛みに犯された表情 を浮べたが露地を通る旅行者や牛引き達は軟便にまみれたケニーをそこに存在し ていないものの様に黙殺し決して近寄らなかった。ケニーは自分が血の通わない 無機的な物体に成り下がった様な気がして悲しくなった。そんな痛みの中でもケ ニーは習慣として自らに課した沐浴をしなければならないという義務感の方が下 腹部の痛みより遥かに強く朝まずめの露地のひんやりとした空気の中を蝸牛が這 う様な動作でゆっくりとマニカルニカー沐浴場へ向かって進み始めた。苦痛に震 えるケニーの身体は端から見ると全く動いている様には見えず一時間に僅か数メー トルしか前に進む事ができなかった。やがてバラナスィの太陽は次第に高さを増 し垂直に真上からケニーを照りつけた。ケニーはその太陽の非情さに堪え切れな くなったと言った感じで前のめりに倒れ込んだ。白い牛の脚にぶつかりその鈍器 241 名前:聖河 [sage] 投稿日:04/01/06(火) 13 26 ID 6yrFCIC/ の様な堅いひづめで蹴られケニーの左腕の皮が捲れ肉が露出し血が流れ出たがケ ニーはそれでも沐浴をしに行くと言う決意を断念する事はなく両肘を少しづつ前 へと繰り出し石畳にちいさな血痕を付着させながら全ての点において自分はこの 聖なる白い牛にはかなわないのだと言う事を悟った。牛から少し離れる事ができ たあたりからケニーの両腕はもうすでに感覚を失くしていてケニーの中にはただ 犀の角のようにシヴァの槍のように沐浴場脇のリンガの様に沐浴場へ向かって進 もうという鉄の様に固い意思があるだけだった。無意識のうちにずるずるとわが 身を摩耗させながらケニーは自分がこのバラナスィに生を受けて以来自分の身の 回りで起こった色々な出来事を思い出してみようとしたがそれらの回想の全ては 全て死んでしまった自分と同じ形の影を持つあの三人に帰結してしまいそれらの 自分の身近に起きた死が全て今の痛みや苦しみをもらしているのだとさえ思えた。 ケニーは自分を産んだ母親を思い出してみようかと思ったがいつもの様に顔形を 思い出せる事は決してなくただその柔らかだった乳房の感触とそれをつつむ階級 に相応したくすんだサリーの色を思い出しただけに過ぎずやがてその微かな母の 思い出も下腹部を支配している苦痛の波に押され飲み込まれ消えてしまった。思 えばケニーはずっと一人だったような気さえした。ケニーはただ這い続けた。這っ ているというよりも死にかけた尺取り虫の様にただじりじりと少しづつ動いてい るだけにすぎなかった。ケニーは次第に自分が聖なる河に沐浴をしにゆくのでは なく聖河の聖なる濁水に浮かび流され死ぬ為にこうして進んでいる様な気がしは じめた。ケニーは呼吸と心臓の鼓動を停止させ河の有機物となってベンガル湾の 海水の成分となる自分の腐敗の過程を想像してみた。聖なる河で死ねるのならそ れでも良いとケニーは次第に午後の赤みを帯びた空気の中でそう思った。ようや く聖なる河が見える場所へ来ると夕まずめに沐浴している者が全て帰り支度を始 めていて河につかっているのは誰一人いなかった。もうすぐだもうすぐ聖なる河 242 名前:聖河 [sage] 投稿日:04/01/06(火) 13 39 ID 6yrFCIC/ の水を身体中に纏い血が滲みこびり付き聖なる白牛のひづめで傷付けられたこの 熱く痛む左腕を冷やす事ができるんだと思いケニーは少し安堵し舖伏する身体を 支える両腕に自然と力がこもった。ケニーは沐浴場へと下りる階段の前で逆さに したポリバケツの様な形で再び両手をついて自らの身体を支えながらこの石段を いつもの様に両手をついて降りて行けるだけの体力が自分の中に残っているかど うか考えた。赤黒く夜の闇に包まれかけた河岸の冷たい空気はケニーの思考をク リアで明確なものにしたがアル中のように震えている両手に残された筋力でその 階段を下りる方法はなかった。天国から地獄を見る様に果てしなく下に位置して いる様に思われる河砂の沐浴場を見ているとケニーの頭の中にひとつの考えが浮 かんだ。というよりケニーにはそれしか沐浴場まで下りる方法は残されてはいな かった。ケニーは決意を固めると頭の後ろで両手を組合わせ刃物の様に鋭く曲げ られた両肘で頭全体を抱え込んだ。その刹那よろめいたケニーの身体は階段の段 差によって生じている目の前の空間に投げ出され引力と石段の反作用的抵抗のま まに身体のあちこちを石段の最も鋭利な角の部分にぶつけながら一気に河砂の上 まで転げ落ちた。痛くはなかった。ケニーにはもう既に身体の痛みを感じる神経 が麻痺してしまっていたのだった。ケニーはこのまま自分を染み込ませてしまい そうな心地好い河砂の上でずっと横たわっていたいと思い心が揺らいだが聖なる 濁水へ向けての鉄の様な固い意思はまだ完全にはなりをひそめてはいず聖なる牛 に蹴られた左腕だけではなく至るところから血が流れている石段でぶつけた両腕 に再び意識を集中させ力を込めた。肛門のまわりが湿っていてそれは石段から転 げ落ちた衝撃で自分がまた軟便を垂れ流したのだとわかったがその軟便が自分が 生きたままこの世に残せる最後のものだと思いケニーはその軟便から離れる様に 進み始めた。シヴァ神の持つ槍の様に犀の角の様に河面のきらめきの手前に見え るあの祠の中のリンガの様にただひたすら堅固に前に進もうとケニーは思った。 243 名前:聖河 [sage] 投稿日:04/01/06(火) 13 39 ID 6yrFCIC/ やがて河砂の窪みに溜まっている少量の聖なる水がケニーのボロボロの衣服に浸 透し身体を冷やすと骨を砕く様な身体の痛みや下腹部をファシストのように傲慢 に支配している苦しみも少しずつ薄れていった。不浄な痛みや苦しみは水に触れ る度に浄化されケニーが毎朝ここで感じる浄罪の至福になり変わっていく様だっ た。やがてケニーは念願であり人生の最終目標であり終の場所たらんとする聖河 へ辿りついた。ケニーは聖なる河の濁水に全身が包まれていく喜びを味わいなが ら少しづつ水の中へと身をひたし身体を委ねていった。全身がほぼ河水を纏い首 だけを河面から出した状態にケニーの身体がなったとき深い安堵の溜め息ととも にケニーの全てが終束しケニーを一日中支えていた意志が音もなく消滅した。も うケニーではなく今さっきまでケニーであったその有機体は飛沫を上げて倒れ河 の水にたゆたった。その瞬間ケニーの屍体は聖河と同化した。何処か遠くからドッ プラー効果を伴った犬どもの声が聞こえてきてその夜の暗闇の中で並んだふたつ の黄色く光る眼が何組も存在感を失ってしまっているかってケニーであった屍体 を目指して走りざぶざぶと飛沫を上げて近寄り喰らい付き屍体を浅瀬に引き寄せ 噛み千切り始めた。微かな月の光りが犬どもの血や肉にまみれた牙を闇の中に浮 き上がらせたが聖河はいつも通りに多くのものを抱え込んだままゆったりと流れ 続けていた。 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/disciple50/pages/179.html
【概要】 肺力狙音声(ハイパワーソニックボイス)とは、無敵超人108秘技の一つ。 声を超音波ビームに変え、狙った一人にだけ聞こえる声を発する。 弟子に秘伝を伝えたり、隼人の超人聴覚と合わせれば、無線などを使用せずに潜入中に会話をしたりもできる。 物凄い超人技だが、普段は梁山泊の家計を管理している美羽にバレずに秋雨と高価な鳥獣戯画を買いに行く約束をするなど内緒話に悪用されている。 登場話 26巻(233話) 武術 無敵超人108秘技 使用者 風林寺 隼人 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kmy-sangokusi/pages/97.html
第8期 第9期 TEN期 秀才8位 第11期 魅力8位 第12期 秀才1位 闘神1位 名将3位 第13期 功労者3位 第14期 ゆきみだいふく 指揮1位 公式データベースで言うところの「智攻兵事件」後の12期において智攻兵で大活躍。四国連合軍VS梁山泊軍戦前に梁山泊に仕官。 10人以上もの侵攻を一人で食い止める鉄壁ぶりを発揮し、神とまで評された。 智攻兵事件が起こった11期後半後、11期のひな~たぼっこや12期のだいふく、ヘルメッポ頭、てすたろっさなど、智攻兵使いの鉄壁ぶりはすさまじいものがあった。 第14期では名前を「ゆきみだいふく」へと変更、しかし今期ではこれといった活躍をすることはできなかった 智攻兵事件以前も謀略戦ではよくログに残っていた。
https://w.atwiki.jp/disciple50/pages/87.html
初登場 39巻362話 年齢 40歳 所属 八煌断罪刃 誕生日 2月10日 異名 不動の武士 身長 183m 使用武術 小太刀術 体重 89kg 武術タイプ 静 趣味 茶道 武道理念 殺人拳 好きな物 ねりきり 弟子 伊藤 雹護、狭山 結 嫌いな物 酒 武術位階 特A級の達人級 将来の夢 新しい時代の到来 【概要】 "闇"の武器組の頂点たる八煌断罪刃が一人。 初登場時は赤羽刀の盗難任務に就いており、部下らしき人物からタメ口をきかれているなど、幹部らしい扱いを受けていなかった。 前述の赤羽刀を含め、"闇"の最高幹部の一人でありながら非常に細かい仕事をこなして回っている。 久遠の落日に向けた無手組と武器組のパイプ役も担っており、一影の依頼で単身ビッグロックに潜入。収監中のアレクサンドル・ガイダルとディエゴ・カーロに脱獄を促した。 その後は落日最大の障害と目される風林寺 隼人の動きを封じるべく、隼人と同じく最高級の達人である世戯 煌臥之助の元へ誘き寄せる任務を完遂している。 落日に際しては基本的に一影の側で行動しており、闇軍司令官と共に"闇"軍の司令塔役を果たした。 その後の梁山泊vs一影九拳&八煌断罪刃の戦いにも参戦。暴れていた紀伊 陽炎を即座に仕留めると、櫛灘 美雲と共に強力な殺人拳の連携攻撃も披露した。 他のメンバーとの接し方から、世戯 煌臥之助を除けば八煌断罪刃のなかでも比較的中心的な立場にいる。 トップの不在時に司令塔的役割をこなし、冷静かつ高い実力を誇ることからその立ち位置は梁山泊における岬越寺 秋雨に近いものがある。 【戦闘力】 八煌断罪刃のひとりにして小太刀術の達人。 赤羽刀回収任務のさなかに風林寺 隼人と対峙するも、愛刀を犠牲にしながらも気絶した部下を背負って逃げ仰せており、隼人から「かなりの手練れ」と評価されていた。 ビッグ・ロック潜入の際には周囲に張り巡らされた無数のレーザーシステムを雪玉で無効化しつつ、雪中の地雷を全て避けて走り抜けるという離れ業も披露している。 単独での戦闘だけでなく乱戦・集団戦にも長けており、上述の高い敏捷性を最大限に活かした臨機応変の攻防を見せる。 また活人拳に近い気を有しており、本来は活人拳の得意分野である互いの気を無限に高め会う連携攻撃「インフィニティ」も発動が可能。 その技量で一度は紀伊 陽炎を仕留め、岬越寺 秋雨もあと一歩のところまで追い詰めた。 【技】 真刃合練斬 【戦闘録】 39巻・366話 風林寺 隼人 中断(來濠が逃走) 59~60巻・558~569話 梁山泊(一影九拳 八煌断罪刃と共闘) 中断 60~61巻・569~582話 梁山泊 アーガード 槍月 セロ(緒方 一神斎&八煌断罪刃と共闘) 中断 コメント ルックス的なサムシングで声がついたら立木さんがやりそう -- 名無しさん (2022-11-21 20 50 06) 名前 コメント 昨日 - 今日 - 合計 -
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/243.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 お題 ワイン 開催期間 03/11/17~03/11/28 参加作品数 22 審査員 8人 本スレ 9の755-10の51 議論スレ 7の616-662 【チャンプ】 The World of Wine(大木人):7点 土俗(虫):7点 【準チャンプ】 一升瓶の甲州(構造):6点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 756 ~消えかけた文字をたどりながら~ - 3 757-759 The World of Wine 大木人 7 760 天色ワイン - 1 761 赤ワイン - - 762-763 天狗の鼻 - 2 765-766 青い日 なみなみお 4 767 一滴喫茶 - 1 768 ワイン旅行 - - 769 負け犬のワイン - 5 770-772,774 マリッジブルー - 4 776 ワイン行進曲 - 3 777-778 中和する世界 span! 3 6 わぁいーん!! (快∀楽) 4 7 家族回顧 - - 8 秋恒例 - 1 9 解禁 - 1 10 空 - 1 11 一升瓶の甲州 構造 6 12 土俗 虫 7 13 北極星とワイン Canopus 2 14 赤玉 - - 15 はっこう - - 【審査員】 大木人 ◆Ro.kIjiN4. ななほし ◆lYiSp4aok. いかいか(浮遊系) ◆YffIGX9Bno Canopus ◆DYj1h.j3e. 都立家政 ◆MD76fFko5o ウノ ◆mdm4jQk4Iw マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q 【採点レス】 21 名前:大木人 ◆Ro.kIjiN4. [sage] 投稿日:03/11/25(火) 00 37 ID pBjH8UfV ○2点 12 土俗 △1点 前スレ760 天色ワイン 前スレ762-763 天狗の鼻 前スレ769 負け犬のワイン 前スレ776 ワイン行進曲 13 北極星とワイン 22 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:03/11/25(火) 01 09 ID Pixl2aqg 3点 770 :マリッジブルー :03/11/20 01 37 ID k7KuDC5F 2点 769 :負け犬のワイン :03/11/20 01 20 ID t6fNy5Hv 1点 11 :一升瓶の甲州 :03/11/23 01 24 ID rDGTxt+v 1点 13 :北極星とワイン :03/11/23 22 43 ID T0Cq8ZI1 23 名前:いかいか(浮遊系) ◆YffIGX9Bno [] 投稿日:03/11/25(火) 23 24 ID rj6g9Sxg 一升瓶の甲州 2点 ワイン行進曲 2点 24 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:03/11/26(水) 00 56 ID g0t4GyRS 3点 『The World of Wine』 2点 12 『土俗』 1点 『~消えかけた文字をたどりながら~』 25 名前:都立家政 ◆MD76fFko5o [sage] 投稿日:03/11/26(水) 04 09 ID jdn7qiDh 【3点】 前 777-778 「中和する世界」 26 名前:都立家政 ◆MD76fFko5o [sage] 投稿日:03/11/26(水) 04 09 ID jdn7qiDh 【1点】 前 757「he World of Wine」 前 767 「一滴喫茶」 8 「秋恒例」 10 「空」 27 名前:ウノ ◆mdm4jQk4Iw [sage] 投稿日:03/11/26(水) 22 36 ID P4t1O1EY 3点 6「わぁいーん!」 2点 756「~消えかけた文字をたどりながら~」 765 「青い日」 28 名前:マイマイカムリ ◆eSBPIliBR2 [sage] 投稿日:03/11/26(水) 22 52 ID rPcJ6SnB 11 2点。 29 名前:ウノ ◆mdm4jQk4Iw [] 投稿日:03/11/26(水) 23 00 ID P4t1O1EY 1点 757「The World of Wine」 770「マリッジブルー」 769「負け犬のワイン」 9「解禁」 12「土俗」 30 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:03/11/26(水) 23 56 ID TT5Ao3BC 2点 前スレ757-759「The World of wine」 前スレ765-766「青い日」 12「土俗」 1点 前スレ762-763「天狗の鼻」 前スレ769「負け犬のワイン」 6「わぁいーん!!」 11「一升瓶の甲州」 作品 ■▲▼ ~消えかけた文字をたどりながら~ 756 名前:~消えかけた文字をたどりながら~ [] 投稿日:03/11/17(月) 15 21 ID +t8pqyBE New!! 消えかけた文字をたどりながら 昔々を思い出している 青くて幼い果実たちが 弾け飛びそうになって騒ぎあった、あの日々を ほんのり色づき始めた 夕暮れの色と木々の色 果実は恥ずかしそうにうつむいて 朝露は優しく 火照りを冷やしてくれた 夜も嵐もじっと耐え 木の下に立ち止まる人が現れるまで 季節は寒くても 内側から赤く 赤く赤く太陽よりも赤く 小鳥たちと笑い合い 果実たちはまだ知らなくて 落ち着いた日々には 安らかでささやかな幸せを 果実たちはささやき合う ゆっくり過ごして ゆっくり過ごして 深く考えて静かに笑って 果実たちは濃く 消えかけた文字を 楽しそうに振り返る 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ The World of Wine 757 名前:he World of Wine [1] ~星葡萄~ [sage] 投稿日:03/11/18(火) 00 28 ID SgmAgEvd New!! フランス南部の初秋の夜中 葡萄畑に星が落ちた 葡萄はワインとなり 涼しげな眠りの時を過ごし 今 目の前に置かれたボトルの底 澱の中に星屑が見える 恵みが染み透る 星の眠りが広がっていく 遊覧船の如く地球を周遊する 想像してごらん と ジョン・レノンが言った 758 名前:The World of Wine [2] ~羊~ [sage] 投稿日:03/11/18(火) 00 29 ID SgmAgEvd New!! そのようにしてその子が羊の絵を眺めている間 僕はワインのことを考えていたのです =============================== 葡萄の匂い 祖国の香り 不帰順族とも砂嵐とも無関係の 水と緑と羊の楽園 故郷の娘達が秋の葡萄を摘んでいる それから僕に自慢のワインを運んでくれる 飛行機が直って文明に戻れたなら 一番良いワインを一本開けてしまおう =============================== 「僕が欲しいのはこんな羊じゃないよ」 とその子が何度も言うので 僕はワインセラーの絵を描いて渡しました 759 名前:The World of Wine [3] ~村祭り~ [sage] 投稿日:03/11/18(火) 00 31 ID SgmAgEvd New!! ♪1ガロンの唄♪ 樽を廻せ ワインを注げ 足踏み鳴らせ 陽気に踊ろ 日々は過ぎ行く 人は老い行く 今を惜しめよ 輪を作り唄おう ワインを1ガロン 村を満たせよ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 天色ワイン 760 名前:天色ワイン [] 投稿日:03/11/18(火) 22 14 ID yID1u30s New!! 神のワインは 天の器に注がれた 人々の眠りは 夜のワインを熟成させて 紫紺の深みに透き通る 朝の目覚めに 昼のワインは鮮やかに 青く蒼く染み渡る 濁ったワインは落ちてきて 大地の中でろ過される 光があたって七色にキラキラ輝く不思議なワイン 人には飲めない神のワイン いつかは神が飲み干すだろうか? コルクがスポンと抜け落ちて 大きなクレーター残していった 空色ワインはこぼれ出し 神はどこかに去っていった 神のいないその星で 大きなトカゲは滅んでいった ワインは徐々に創られて 神はここに戻ってきた 人には創れない神のワイン いつかは神が飲み干すだろうか? 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 赤ワイン 761 名前:赤ワイン [sage] 投稿日:03/11/19(水) 00 24 ID nlkfoNmN New!! 外にはいろいろ見える 黒い男の人 黒い女の人 夜の窓 天の川が地に移った町 外にはいろいろ見える 口を忙しく動かす男と女 なんかいか僕は女に乱暴に口付けされた 外にはいろいろ見えた 男も女もいなくなる 僕はすこし残っていた 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 天狗の鼻 762 名前:天狗の鼻 [] 投稿日:03/11/19(水) 01 24 ID 1sWMx/HD New!! 3年ものの恋 である 初めは緊張して何も喋れなくて やがて仲良くなっていくと ああ、多分あの緊張は人見知りからくるものだったのかと 何故そう思ったのか知らないが 話は展開していってしまって 一度二度三度別の恋にそれる 一般道から高速道路へ上がったとき どうしても僕は開放感から スピードを上げすぎてしまうらしい あっという間に目的地についてしまって そうしてすることは何も無い 何度同じことを繰り返した事かしら 拘束道路から一般道に降りると やはりそれは慣れからか 制限速度をオーバーすることばかり かと言ってパトカーが僕を咎めてくれないのは 僕が要領がいいからではなくて 僕を気にも止めていないからだった 天狗はもう押さえが利かない 少しずついや大胆に 僕は変わってしまった 763 名前:天狗の鼻 [] 投稿日:03/11/19(水) 01 25 ID 1sWMx/HD New!! それでもと思う 三年ものの恋 である 思い出の奥底から大事に取り出して じっくりと眺めてみる ボトルにいやらしく彎曲した僕の顔 僕はそれをもう一度 そっと奥底にしまいなおした と書けば聞こえはいいが その実相手にされなかっただけ 彼女は高嶺の花になっていくばかり すみませんでしたさようなら ただこの赤いシミが いくら洗濯してもとれない 開けてもいないのに 情けない男 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 青い日 (765-766の本文) 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 一滴喫茶 767 名前:一滴喫茶 [sage] 投稿日:03/11/19(水) 14 24 ID GerkB5vl New!! 舌を出すのは酔うためだ 世界と、声がうざったい 喧嘩なんてしねえよ 眠るためにやってんだ、全部 どんなものでも、その一滴を 見える速さで地面に向かう一滴を 遮って 殺せたら快感だろ アスファルトで足踏みする 葡萄を、殺さなきゃだめなんだ 喧嘩じゃないんだ 眠るために 眠るために みんなみんな殺すんだ 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/595.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ コクトウ 399 名前:コクトウ[] 投稿日:02/09/13 12 13 ID SgAHMt8I 失われていく現実から 逃れていく自分 愛せないことを 悔やんでいく自分 拒絶 後悔 世界はまわる 貴女は生きる 私は一人 空は遠く 闇は近い 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 下降 400 名前:『下降』[sage] 投稿日:02/09/13 15 23 ID t4TSu+oc 黒一色に染められた 美しい世界に抱かれて さあ 交わろう 冷たい温もりを手繰りながら 踊ろう 酒に酔ったマイナスみたいに 私は溶けてゆく あなたの中へ 黒一色に染められた この美しい世界に抱かれて 堕ちてゆく 新しい苦痛のネビュラの中を どこまでも どこまでも 果てしない私の下降 たとえ行き着く果てが 虚無の現実だけだとしても 私は満たされている あなたの冷たい 胸に抱かれて 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ moment 401 名前:moment(1/4)[sage] 投稿日:02/09/13 21 00 ID NmbJ8e7q 闇の只中 ふと 眼を見開く ・・・ 見開いた 視線の先は 何も無い 闇 ただ ォォオォ 時空の 微かな流れ 私は盲目のまま 身動ぎもせず ォォォォオオオオォォォォ しかし 視線の先 闇は渦を巻き すべてを呑み込みはじめ ォォォォォオオオオオォォォォォォォォ やがて ォォォォォ 私の惰性をも引き剥がし ォォ 私を ォォオオォォォォオォ 巨大な速度の中に ォォォオオォ 渦巻く ォォォ 闇の只中に 402 名前:moment(2/4)[sage] 投稿日:02/09/13 21 05 ID NmbJ8e7q ォォォォォ ォォォォォォォォォォォォ ォォォォォォォォォォォォォォオオォォォォ ォォォォォォォオオオォォォォオオオオォォォォ ォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ 吸い寄せられる オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ 何もかもが オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ 闇の中で 形を失い オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ もがき オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオオオオオオオオオ 叫ぶ オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオオオオ その声 オオオオオオオオォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ オォォォオオオォオオォォオオオ オオオオオォォォォオオオォオオオオオオォォォオオオォォオォオオオオオオォォォオ オオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオォォォォオオオオオオオオオォォオオオオォオオオオ オォォォオオオオォォオオオオオオオ その声が オオオオォオオオオォォオオオオォオォオオォオオオォォオオオォォォオ オオォオォオオオオオォオオオオ 巨大な速度を オオオオォォォオオオオオオオォオオオォオオ オオオ オオオオォォオオォ オオオォオオオオオオオ 異形の黒へと変えてゆく オオォオオオオォォオォオオオオ オォオォオオオオォオォ オオオォオォォオオオォオ オオォオオォオオオオォォオオオオォォオオオオォオオオォォォオオオォオ オォォオオオオ オオオオォオオオオォオォォオオォォォオオオオォオォオオオォオオオオオォオオォオオォォオォオオオオ オオオオオオォオォォオオオォオォオオオオオオオオオオォオオオォオオオオオォオオオオオォオォォオオオオオオ オオオオォオオオオォオォオオォォオォォオオオオオオォォオオォオォオオオオオォォオオォオオオォオオオオオオオオオオオオ 見開かれたままの 眼 403 名前:moment(3/4)[sage] 投稿日:02/09/13 21 06 ID NmbJ8e7q オオォオオォオオオオオォオォオオオォオォオオォオォオオオォオォオオォオオォオォオオオォオオォオオオォオオオォオオオオォオオオオオオ オオオオオオォオオォオォオオォオォォオオオオオオオオオォォオォオオォオォオオオォォオオオオォオォオオオオォオオオォオオオオオオオオ 闇の只中 オオオオォオオオォォオオオオォオオオオオォオ オォオオオ オォォオオオオォォオオオ オォオオオオオォオオオオオオオオオ 私の叫び声も また オオオオオオォオオオオォオォオオオ オォオォオオオオ ォォオオオオォオオ オオオオォオオオオオォオオオオオオオオ かき消されてゆく オオオオォオオォオオオオオォオオオォォ オオオオォオオオオオォオオオオ ォオオオォオオオォオオオオオオオオオオ オオオオォォオオォオオォォオオオォオオォオォオオオオオォォ オオオオオォオオオオォオオ オオオォオォォオオオォオオォオオオオオ オオォォオオォオ かォ消されオゆく オオオォオォオォオオオォオ オオオォォオオオオォ オオオォオオオオオォオォォオオオオオオオオ オオォオオオオオオオオオォオォオオオオオォオォォオオオオオオオオ オォオ ォオ オオオォオオオオオォオオォオオオォオオ オォオオオオォオオオオオオォオオオかォオ消オオォてオく オォオオオオオォオオオオオオォオオオオォオオオオオオオオオオオオオ オオオォオオオオオォオオオオオオオオォオオォオオオオォオォオォオオオオォォオオオォォォオオオオオォォォオオオオオオオォォォオオォオ オオォォォオオォオオォオオオォオオオオオオオォォオオォォオォオォオオオオォオオオ消 オオオオオォォオオオォオオオォオオオオオオオオ オォオオォオオオオオオオオオォオォオォオォォォオオォォオォオオオオオォオォオオオオォオオオォォオォオオォォオオオオォオオオオオオオ すべてを覆い尽くす オオオオオオォォオォオォオオオォォオオォオオォォオオオオオオォオォォオオオオオォォオォオオォオォオォオオオオ オォオォオオオォオ 闇 オオオォオオオオオオオオオオオオオオオオオォォオォオオオォオオオオオォオオオオオォォオオオオ オオオオォオオォォオオ 渦 オオオオォォオオォォオオオオォオオオオオオオオォォオオォオオォオオオオオオオオオオォォォオオオオ 404 名前:moment(4/4)[sage] 投稿日:02/09/13 21 07 ID NmbJ8e7q オオォォオオオオオォォォォオォオオオォオオオオオォオォオォオオオオオオォォォォオオォオォオオオォォォォォォオオオオオオオオオオオ オォオオすべてを掻き消す オオオオオォオォォォオオオオオオオォォオオオオオオオオォォォォオォオォオォオォオオォォォオオオオオ オォオォォオ 暗黒ォォとォ混沌 オオオオォォォォオオォオォオオオォオオオオォォオオオオオオオォオオォォオオオオオオオオオオ オオォォォォオオオォォオォォォオオオオオオオォォオオォォオオオオォォォォオオォオオォォォォオォォオォォオオオォオオオオオ オオ時さえも オォオオォオオオオオオォオオオオオオオオオオオォォオオオオオオオォオオオオォォォォオオオオオオオ オォオオ畏れ慄き オオオオオォォォオオォォォオオオオオオオオオオォォォォオオオォオオォオオオオオォォオオオオオ オォオやがて 凍りつく オオオォオォォオオオォォオオォォォォオォオオォオオオォオオオオオオォオオオオオオオオオオ オオォォオオォォオオオォォオォオォオォオオオオォォオォオオオオオォォオオォォオオオォォォオオォォォオオォォォオォオオ ォオオオ す べてが オオォォオオォォ オオオォオォオォオォオ ォォオォオオ オオォォオオ オオ ォォオオォォォオ オ オ オォオオォ ォォ オオオォ ォオオ ォオオォォ オオォオォ オ オォオ ォォ オォオオ オオ オォ ォオオ オオォ ォ オオ オ 闇 に オ オォ ォオ オォ オ オ オォ オォオ オ ォオオ オオ オ ォォ オ ォ ォオ ォ オオオ 渦 を 巻 い オ ォ ォ ォ オ ォ ォ オ オ た ォ ォ オ ォ ォ ォ ま ま 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ カラ穴 405 名前:カラ穴[] 投稿日:02/09/13 22 38 ID iR3GfCxg セカイに真っ黒なところは何ヶ所かある でも近いところといったらね ここだけ 鏡の中 入って行くと キラキラの瞳の向こうに 真っ黒い洞窟が見えたから もっとずっと奥まで覗くと 見えない筈のそこにね あたしのパイロットが座っているのが見えたの ちょこんとね 小さすぎて顔が見えなかったから 怖気づきそうな心を誤魔化して 殻穴の中へ 殻穴の中へ ずりずり ぐりぐ 顔は見れなかった とても人間らしくないターンのしかたで 奥のほうへ逃げて行ってしまったから あたしの見てる世界は 黒くないのに あたしの穴ん中は なんて真っ黒いの 407 名前:カラ穴(つづき)[] 投稿日:02/09/13 22 39 ID iR3GfCxg 振り返ろう 振り返りたいから あたしはあたしの操縦席に座って 両手でレバーをしっかり握って 鏡の中のあたしを動かすんだ まわれ後ろ! 人間らしいターンで あたしのパイロットの乗ったあたしが あたしの乗った鏡の中のあたしの 後ろ姿を見てる あんまり見ないでよ あんたの瞳孔って後ろ髪に突き刺さるから 嫌い さっさと立ち去ろうよ>あたし 自分の手足が動くのが見える そのまま真っ直ぐね 居間のドアの向こうの すべてさかさまの部屋へ バイバイ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ネガの世界 406 名前:ネガの世界[sage] 投稿日:02/09/13 22 39 ID jnutbs29 反転する色彩 輪郭線が震える わたしはネガの世界へ 遠のく意識と共に 全てが黒になれば良い 何もかも飲み込まれて それでもってこの世界は統一される みな寡黙に身を沈めよ ふと 思う 果たして黒とは 無から生じるのか 混沌に由来するのか 立体も滲むこの世界に 自我や尊厳や思想や自由は なんの意味があるのか 瞳を開けて両手を確かめる てのひらの皺の黒いことを知る 黒はわたしを受け入れたが 同時に拒絶もしていた あと少しで消えるところであった わたしは瞳を閉じた いつもの ポジの世界で 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ロミオ 408 名前:ロミオ[age] 投稿日:02/09/13 23 41 ID KdfE5HtD これは まったく 貴方にふさわしいよ ロミオ 待つことも出来ずに性のない人 後ほんの少しで 薔薇色の日々が待っていたのに これは まったく 貴方にふさわしいね ロミオ 罪を犯したのは誰 初い乙女は信じることしか知らなかった 真っ直ぐ過ぎた融通の利かない ロミオ 全く これは 貴方にふさわしい色 後ほんの少しで純情にも似た 薔薇色の日々が待っていたというのに 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ うんこ 409 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/09/14 12 01 ID gHZXx8Pv 「うんこ」 道ばたで転がっている 黒 無理矢理ひねり出された 突然光が差し込み 音を立て 地面に落ちた それから ずっと 太陽に干されて ひからびた どいつもこいつも俺を避けて通りやがる そんなに俺は雄大か 俺はある日気がついた 俺は誇れるうんこなんだと 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 原色 418 名前:原色[sage] 投稿日:02/09/15 14 08 ID DKIQ1jAM 僕の中に新しい色を見つける それは年を重ねるごとにだんだんと パレットの中に様々な色が揃いだす 目を覚ます原色 遊びながら描きだす感情 混ぜ合わせると僕が作り出した色 それを周りに見せびらかして 塗り潰していった世界 邪魔ものを消すため使った白色 もう無くなってしまったので 周りにあるのを利用した 計算して混ぜ合わせて 気に入らない色はどこかへ捨てて それを繰り返すほどに グロテスクな暗色へと侵食しだした けれど描くモチーフは技巧を重ね 原色を真似だす それでも僕の描いた絵をみせたい 残り少ない原色を使いきってもいい あなたも混ぜ合わせて このまま全てを混ぜ合わせて 満たされれば僕と同じ 純粋な黒 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 深い森 419 名前:深い森 (1/3)[sage] 投稿日:02/09/15 19 22 ID umTVIBwr 太陽を埋めたあの場所で 森が森であることをやめたあの場所で 僕は黒山羊を待つ なんて明るいんだ 夜空は その広すぎる背中に後ろ手で輝きを隠して なんて明るいんだ 宇宙は 虫ピンで標本にされた星星が硝子の向こうで煌めいて 明るさが指も引っ掛けない場所へ行こう 黒山羊の眠る場所へ 僕はうわついたスキップで深い森へ入る 紅葉の淡い恥じらいも 楠の静かな威厳もぜんぶ闇に溶け去った おいで 黒山羊よ 木々が結んだ手と手の間から 無数のインクが滲んでゆく 夜空に雲が差し掛かる 黒山羊が目を醒ます その凍りかけのメデュサの瞳が僕を見つめる やあ 待ってたよ 420 名前:深い森 (2/3)[sage] 投稿日:02/09/15 19 24 ID uXJ5RKpg 踊ろう 黒山羊と 遊ぼう 黒山羊と 誰も僕らを見つけられない 一緒に手紙を食べよう 読めない手紙を 一緒に栗鼠を殺そう 見えない栗鼠を 踊ろう 黒山羊と 遊ぼう 黒山羊と 君の角は立派かい ひげは長いかい ぼんやり浮かぶ光の幽霊で 君の姿を描いてみよう 笑おう 黒山羊と 跳ねよう 黒山羊と 時計の音は聴こえない 誰も呼びにこないよ もっと見つめておくれよ 僕を石にするまで 踊ろう 黒山羊と 遊ぼう 黒山羊と 聴こえるのは迷った風 潮の匂わない遠い波涛 僕らはどこにいる? どこにいる? 遊ぼう 黒山羊と 遊ぼう 遊ぼう 421 名前:深い森 (3/3)[sage] 投稿日:02/09/15 19 25 ID YR+TwqAl 空がゆっくり後ろ手をまわし 拾ってきた太陽を再び目覚めさせる 少しずつ森が生き返る 様々な色がよみがえる 潮騒が木々のざわめきに変わる 森がおしゃべりになる 遊ぼう 黒山羊と もっと手紙を食べようよ 見つめてよ メデュサの瞳で でも黒山羊は 消えてゆく 鮮やかな森の中に溶けてしまう 姿も見せずに ああ なんて明るいんだ どこもかしこも 深い森で 日没を待つ この深い森で また黒山羊を待つ 僕はひとり 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 黒いはね 424 名前:黒いはね(1/3)[sage] 投稿日:02/09/15 23 49 ID x0IijUAG ある日 闇のように黒いはねをもつ天使が生まれた これまで神様のおつくりになった天使に 黒いはねをたずさえたものなど ひとりとしていなかったから 天界は大騒ぎになった 目にも眩しい白いはねをうちふるわせて 天使たちは相談した この黒い天使をどうするか これは何かのまちがいだ 黒いはねは歪んだ醜いこころをもつあかし 天界が汚されぬうちに 地上に追放してしまえ 黒いはねをもつ天使は 何もわからぬまま地上に墜された 黒いはねをたずさえて生まれたというだけで 天使は途方にくれ ただ地上をとぼとぼ 歩いてまわるしかなかった 黒いはねは本来の役目を失い 空を飛ぶこともできなかったからだ 425 名前:黒いはね(2/3)[sage] 投稿日:02/09/15 23 51 ID x0IijUAG そのころ地上では 人が 信じるものの違いから起こした小さな争いを 世界を巻き込む いつ終わるとも知れない戦いへと広げていた 一粒の戦火はまたたくまに拡がり 多くの人々をその炎の渦に飲み込んでいた 天使は 焼き払われた街の片隅で 黒く煤けながらも 未だ苦しい吐息をもらす少年と出会った 天使はどうすることもできず ただ自分の黒いはねで その顔を拭ってやることしかできなかった 少年は歓喜の表情をうかべて 息をひきとった 不思議なことが起きた 少年の顔を拭ってやったはねの一部が 暗闇に投げ上げた真珠のように 白く輝いていたのだ 天使は希望を見たような気がした そして 天使は戦場を歩きまわり人の最期を 次々と看取っていった そのたびに天使の黒いはねは 白さを増し ついには純白のはねへと生まれかわった 426 名前:黒いはね(3/3)[sage] 投稿日:02/09/15 23 52 ID x0IijUAG 天使は泣きながら空を舞い やがて地上に降り立つと 両のはねをしっかりと握りしめ 力の限り引き抜いた はねは切り口から夜光虫のような淡い光を放ち やがて幾つもの光の粒子となって 天へと還っていった それを見届けると 天使だった者は 地上に墜された時と同じように 歩きだした 少しだけ力強い足取りで 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/634.html
前へ ← 1 2 作品 朝霧 振り返れば 私は母が朝食を作っているところにあまりでくわさなかった 私は毎日寝坊して 母は毎日早起きして 私が食卓につく頃には 味噌汁の湯気は大人しくなっていて 「冷めちゃったね」 少し寂しそうにするけど、しょうがないね の顔して、ちょっと笑って そう言ってもらえるのが毎日で それが朝で それが一日の始まりで あぁ、朝日は今日もかかさず昇るのです 元気でやっていますか、体調崩してないでしょうか 私もいっぱしの味噌汁作れるようになったみたい 豆腐の味は淡泊になってしまうのだけれども 245 名前:「朝霧」[] 投稿日:2007/07/17(火) 19 21 51 ID nZ3QIdsE 【コメント】 253 名前:生ハムメロン ◆7hqormHtuw [] 投稿日:2007/07/21(土) 16 03 14 ID RIne6fTd 245 朝霧 親元を離れての回想のシーンでしょうか?現実感はあって内容も取りやすく共感できます。 湯気=朝霧でしょうから、豆腐は食卓の立場通り脇役、エキストラ出演ですね!お袋の味は忘れられないのでしょう。 256 名前:鞭 ◆ILLsmD2C1w [] 投稿日:2007/07/22(日) 02 38 44 ID 4OydaAwv 245 朝霧 そうそう、味噌汁ってどう作っても母の味にはならないんです。 特に豆腐なんかぼろぼろになっちゃってひどい。 淡々と、豆腐のフルコースみたいな感じです。 冷や奴に湯豆腐、また冷や奴。デザートは湯豆腐。 素朴な味わいは良いのですが、他の作品に埋もれがちなのも事実です。 257 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/07/22(日) 03 30 32 ID A8RVMwhC 245 朝霧 来た、王道。しかし、かたちだけ。いい話の雰囲気だけ漂って、たしかに冷めた味噌汁。 260 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2007/07/22(日) 19 20 12 ID yOaKrsSA 245 朝霧 行儀のよい作品。 To-Who 貪るように読み散らかして 部屋の中積み上がった本 何をもって生きるのか 変わらぬ問いを胸に抱いて いつまでも続いていくのか 熱が篭ったこの部屋で一際 涼しげな豆腐が浮き上がる どこかの家の軒先から聞こえる 風鈴の音は風の音 煙を吐いて走り去る 砂利道を走るトラックの影 遠ざかってはまた現れる 畳の上に寝転がる 天井の染みは空の染み 手を伸ばしても届かない テーブルの上の冷奴 246 名前:「To-Who」[sage] 投稿日:2007/07/18(水) 20 52 17 ID +t4CDDUu 【コメント】 253 名前:生ハムメロン ◆7hqormHtuw [] 投稿日:2007/07/21(土) 16 03 14 ID RIne6fTd 246 To-Who 閉塞感ですね、題名から誰かに助けを求めているのかなと思ったのだけど。冷奴にも届かない。 うう、悲しいですね。でも、風景描写がもっとギラギラしていたら豆腐もより映えると思いました。 256 名前:鞭 ◆ILLsmD2C1w [] 投稿日:2007/07/22(日) 02 38 44 ID 4OydaAwv 246 To-Who 2点 そういえば部屋って豆腐みたいですね。 僕が住んでる四畳半の部屋はまさしく豆腐型です。 誰に宛てた訳でもない、独り言が部屋豆腐の内部を反響し テーブルの上の豆腐さえ手が届かないやるせなさがあります。 だるくてだるくて、いっそ豆腐に吸収されたいですね。 257 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/07/22(日) 03 30 32 ID A8RVMwhC 246 To-Who タイトルを見て、この駄洒落大丈夫か? と思っていまから読む。 ふむふむ。 「涼しげな豆腐が浮き上がる」←なにゆえ、ここで豆腐が!? 笑った。 あんまり無理させるな。 260 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2007/07/22(日) 19 20 12 ID yOaKrsSA 246 To-Who 暑さが伝わってきました。しかし、冷奴になぜ手が届かないのか。 432 名前:ねむい ◆yYGM98H44I [sage] 投稿日:2007/07/24(火) 16 05 51 ID 6VZtp+5J こんにちは、ねむいです。 「トーフ化現象」の作者様おめでとうございます。 私は「To-Who」を書きました。 これといってやることのない夏の日の、あの閉塞感。気だるさを私なりに。 審査ありがとうございました。 朝が歩き出す 静けさの中で 準備された朝が 身体を震わせる 夜は頸をおろし 深く 息を吐いた カーテンの隙間 冷気が流れ込む 風がざわめきを連れてきて 朝が動き出す 白い垂直の背中を 黒茶が撫で降りていって 透き通った薄絹 あたしは 身体に残っていた夜の膜を脱いで 朝に向かう 淡赤褐色で身を飾り 誘いかける淫らな薫り 凛とした姿勢を崩さずに 朝に向かう 塗り替えられた空の 高い青 群れが駆けていく朝 言葉はなくても 始まっている 深呼吸 あたしのシャツとおそろいの 肌は 白く 驚くほど白く 柔らかで 朝が歩き出す ふふ おとうふ おいしい 朝が歩き出す 247 名前:朝が歩き出す[] 投稿日:2007/07/18(水) 21 02 09 ID P7drow41 【コメント】 253 名前:生ハムメロン ◆7hqormHtuw [] 投稿日:2007/07/21(土) 16 03 14 ID RIne6fTd 247 朝が歩き出す やはり日本人の朝食は豆腐率が高いんですね。技かちぃ表現の静止画をめくっていくような文章から最後の四行で 連続で動的なイメージが立ち上がりました。綺麗な朝ですね。 256 名前:鞭 ◆ILLsmD2C1w [] 投稿日:2007/07/22(日) 02 38 44 ID 4OydaAwv 247 朝が歩き出す 丁寧な描写は絹ごしです。 しかし、脆くもあります。 豆腐の影が薄いのもちょっと残念です。 257 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/07/22(日) 03 30 32 ID A8RVMwhC 247 朝が歩き出す 思わせぶりだがなあ。いかんせん、豆腐の見た目をじらしてるだけという。 「群れが駆けていく朝」←これがいいので、ここから飛んでいけたらよかったかと。 260 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2007/07/22(日) 19 20 12 ID yOaKrsSA 247 朝が歩き出す 色彩を意識されたのはわかりましたが、表現がきれいすぎて豆腐が 唐突な印象をうけました。 435 名前:zzz[sage] 投稿日:2007/07/25(水) 01 56 41 ID 7ctHmXZu zzzです。 「朝が歩き出す」を書きました。 審査ありがとうございます。 チャンプのかたおめでとうございます。 詩で遊べてないのは自覚しております。 参加しながら遊べるようになればと思っています。 前お題「珈琲」で書いた朝の裏側を書いてみようと思って作りました。 あと「驚きの白さ」という言葉を使ってみたかったのです。 私は 240「おとうふ」 241「きみが本気で泣くとは思っていなかったから」 がお気に入りでした。 とうふとうそつき 絹っぽい 触感の 白い腹を 反らせて女は伸びをして ダウンライト 赤葡萄液 裏夜景 爪は新色 車 走らせて考えてるのは 朝昼晩の食事の事より 互いの来世の皮算用かも 白い涙を滲ませながら がんや自殺や不慮の事故で 亡くなる事を想像するさ 思い出すのは以下のフレーズ 『ねえ/僕らは永遠を/誓ったのでは/なかったのかい』 肌が揺れるほどに その奥底は ちっとも動きやしないのだから 凝固した 赤い糸で縛り付けるほど 中身が詰まったものじゃないから ××して そう決めようよ もういいんだよ 無理しなくても 君は擬似的な女性ホルモン イソフラボン なけなしを絞り 温め直した 嘘の嘘の嘘つきの 豆腐 248 名前:とうふとうそつき[sage] 投稿日:2007/07/18(水) 23 17 54 ID JX+qdaRX 【コメント】 253 名前:生ハムメロン ◆7hqormHtuw [] 投稿日:2007/07/21(土) 16 03 14 ID RIne6fTd 248 とうふとうそつき 大人な夜景でしょうか、おこちゃまな私には細部が分らなかったです、すいません、なんか悔しぃ。 物的な豆腐そのもののイメージから広がらなかったです、、うーん。 256 名前:鞭 ◆ILLsmD2C1w [] 投稿日:2007/07/22(日) 02 38 44 ID 4OydaAwv 248 とうふとうそつき 怪しい豆腐。というか豆腐はすべからく怪しくあるべきです。 語りたいけどそれについてはまた今度。 途中がなんだかぎこちないです。 最後も、ううむ、わからなかった。 257 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/07/22(日) 03 30 32 ID A8RVMwhC 248 とうふとうそつき 豆腐でおなかいっぱいになってきたぁ。好きなんですよ、これ。ものすごく。 ただね、最後に豆腐とか書かれているとざるにゲロ吐きたい。ごめん。すごくいい。 スマート。ただ、けっきょく豆腐かよ、と。 利口な言葉使えるのに、この投稿位置で最後はやっぱり豆腐とか書いちゃうのかよ、と。 豆腐ぶん投げ大会がそろそろひらかれてもいい頃。 260 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2007/07/22(日) 19 20 12 ID yOaKrsSA 248 とうふとうそつき いろいろ言いたいことがふつふつとあるようで、イソフラボンの仕掛けも おもしろいのですが。テーマを絞ったらわかりやすかったかもしれません。 431 名前:cレール ◆n/ANJuS0Pg [sage] 投稿日:2007/07/24(火) 14 53 34 ID p9IVKtUC 「とうふとうそつき」書きました。 そうなんです、練り込み不足。最後豆腐を足元に落としちゃった。 投稿位置ね~そう言うこのもあるんですね。 ではまた。 441 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/07/27(金) 15 50 30 ID qYr3/t8z 431 投稿位置ね~そう言うこのもあるんですね。 いえ、たんなるいいがかりですから、気にせずに。 見るなの座敷 はだか電球の下 針供養 とうふ もう すっかりぬるんで うす白い水をしたたらせ 横臥したわたしの腹にのり 襖がひらいてとじる 見たのはわたし 夫とおんなの交尾 台無しにしてやりたかった 尖ったものでずたずたに 針はぬるんだとうふの中 こもったまま わたしを満身創痍にする 249 名前:見るなの座敷[] 投稿日:2007/07/19(木) 23 40 17 ID RKARJk9H 【コメント】 253 名前:生ハムメロン ◆7hqormHtuw [] 投稿日:2007/07/21(土) 16 03 14 ID RIne6fTd 249 見るなの座敷 絵にできそうですね。豆腐の中の針とは危険な香りがします。針供養とは初めて聞きました、勉強になりました。 女の報われない悲しさがひしひしと伝わってきます。 256 名前:鞭 ◆ILLsmD2C1w [] 投稿日:2007/07/22(日) 02 38 44 ID 4OydaAwv 249 見るなの座敷 2点 想像力がかき立てられました。 とてもシャープな豆腐です。 針供養は初耳でした。 257 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/07/22(日) 03 30 32 ID A8RVMwhC 249 見るなの座敷 どういう行事ですか、これは。 ふすまがひらいて閉じる ふすまがひらいて閉じる どういう脳内行事ですか、これは。 裸電球の下、前歯の欠けた女が豆腐に針を刺している 260 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2007/07/22(日) 19 20 12 ID yOaKrsSA 249 見るなの座敷 三連目と最終行が紋切型かと。 433 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [sage] 投稿日:2007/07/24(火) 23 23 20 ID lJHRqe8o 「見るなの座敷」を書きました。投稿してからあちこち気に入らないところが 出てきてイヤな思いをしました。推敲は大事だ…。 読んでくださった方、審査してくださった方、ありがとうございました。 前歯欠けてましたか。旦那に殴られたんでしょうか。 「トーフ化現象」の方、チャンプおめでとうございます。 壮大で魅力的ですね。ほら話はでかい方が好きです。 441 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/07/27(金) 15 50 30 ID qYr3/t8z 433 ええ。私が見たときは前歯欠けてましたね。 でも、この旦那は奥さんを物理的に殴る存在ではないものと思われますが、奥さんはきっと殴って欲しかったんでしょう。 前へ ← 1 2 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/517.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 4 作品 ■▲▼ 退役軍人の愚痴 137 名前:退役軍人の愚痴(1/2) [] 投稿日:03/09/17(水) 22 11 ID dO5dO4kA New!! 今日も道端で眠る 冷たく固いアスファルト ホームレスの目の前で どこかの人権団体が騒いでる 「戦争反対」 プラカード振りかざして 「大切な命なんだ!」 ハウリング気味で響く ビルに 街に 空に ホームレスの呟きは 人々に届く事無く消えた くしゃくしゃの空き缶が転がる 「俺たちは何のために戦ったんだ?」 国の為と聞かされて トリガー引いて生き延びた お国に帰ったら 石投げつけられている 食事はステーキ ベッドで寝ているお前達 俺たちの食事は味気無いレーション 襲撃があるかもしれない不安な夜 今の寝床よりも柔らかい土の上で過ごしてきた 苦労なんて一欠けらも味わっていない癖に 「殺戮者!!」 俺が生還して初めて聞いた母国の声 俺たちは死にたくないから 敵を人を殺した あんたたちが同じ立場だったら どうするつもりなんだい? 138 名前:退役軍人の愚痴(2/2) [] 投稿日:03/09/17(水) 22 13 ID dO5dO4kA New!! それから俺はこんなザマさ 雀の涙 恩給は離婚のゴタゴタで消え いまじゃ 八本の指でゴミ漁り あんたらが騒いでいる間にも 結局はどこかで殺し合い あんたらが知らない場所でも あんたらの同胞がいない場所でも 反対するんだったら その国でも言ってくれやしないか? ひょっとすれば 俺みたいなのがいなくなるかもしれないからさ まだ暖かいうちに一眠り 相変わらずうるさい人々の 怒号か何か聞きながら 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 青い星 139 名前:青い星 [] 投稿日:03/09/18(木) 02 45 ID 1YaZ2wsJ New!! 空気があって 雲ができて 雨が降って 海になって 生物が生まれた瞬間から 地球は負け組だ 所詮戦い合って自分らの脳内で 勝ったと思おうが負けたと思おうが どっちみちみんな負け組だ 夜空を見てみろ 無数の星があざ笑っている 地球を見て「綺麗だ」なんて言っているのは 地球の生物だけだ 火星が唾はきに来て また逃げようとしている 地球人は馬鹿だから それを見て感動している 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ Glass with Vampires 140 名前:Glass with Vampires [] 投稿日:03/09/18(木) 03 12 ID g+9/AltG New!! トマトジュースに飽きた吸血鬼たち グラス一杯の愛を グラス一杯の死を 夢に見るのさ 夢に見る なんて邪悪な夢だろう 生まれもっての僕の牙 すらりときらめく 僕の兵器 ねえ君、わかるかい?僕が僕でなくなる感覚 それとも あいつらみたいに それが僕の本性だと言うのかい? トマトジュースに飽きた吸血鬼たち グラス一杯の愛を グラス一杯の死を 夢に見るのさ 夢に見る なんて無邪気な夢だろう 赤と白 これは想像にすぎないけれど 脳が真っ赤になったとき 僕は笑っているんじゃなかろうか 141 名前:名前はいらない [] 投稿日:03/09/18(木) 03 22 ID g+9/AltG New!! トマトジュースが好きな吸血鬼たち グラス一杯の死を グラス一杯の涙を 夢に見るのさ 夢に見る なんて狂った夢だろう 彼を噛んだのは神?正義?名誉?それとも愛? そして 彼もまた噛む トマトジュースに飽きた吸血鬼たち あふれんばかりの死を あふれんばかりの愛を 夢に見るのさ 夢に見る なんてハカナイ夢だろう ここは天国? それとも棺桶? 喜劇を歌おうか 悲劇を綴ろうか 美しい君に口づけを …乾杯 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ Silent 142 名前:Silent [sage] 投稿日:03/09/18(木) 16 33 ID arg+zv1w New!! モザンビーク界隈 Wi-Fi で紡ぐシェラザード Hot-Spot 立ちどころ奏でる Air Guiter 眺め snatch! 紅い視野フロントのベル鳴るメルクマールは暁 パーキンス流転するモティヴェーション・アムネジア フィールドから流出溜め込まれた Winny pool 緑の惑星へと増幅された高感度ビデオカム・ドローム (*flip) 残像の色は 拡がる幾億の星 残響の音は 煌く星降の夜 遍く大地の子らに 訪れる聖夜 蝗が過ぎ 収穫の時 茶毒蛾の蛹 落して歩こう (*flip) ハーイ!コンニチワー!今日はーテルアビブにやってきましたー!☆ スイマセーン!ちょっとスイマセーン、お話し聞かせてクダサーイ!(^o^)丿 、、、ちょっと無口な方のようですネ(^^ゞ キャー!あっちでまた自爆テロみたいですよー☆ちょっと行ってキマース!( _ ) やがて精神論も/⌒ヽやり過ごすだけの相殺 落雷に怯える / ´_ゝ`)すいません、ちょっと通りますよ・・・ 使い道の無い| / を稼ぐラグナロク 失業するアス | /| |ーツ達はビデオゲームに耽り チャイルドポ // | |消費者たちが 自らの血統   U声.Uに叫びながらニュルンベルグを批判する DU repeatable nature. 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ エラー表示 145 名前:「エラー表示」 1/2 [sage] 投稿日:03/09/19(金) 07 20 ID kvrWQ5Xk New!! 500 Internal Server Error /servlet/jp.co.nce.docctrl.servlet.ScreenPrintServlet (睡眠の許されない「戦争」に彼は赴いた) javax.servlet.ServletException at jp.co.nce.docctrl.servlet.DCServlet.doPost(数多くの缶とペットボトルを蹴飛ばしても彼は落ち着かない) at javax.servlet.http.HttpServlet.service(前に進まないことはすべて失敗であると位置づけられた) at jp.co.nce.docctrl.servlet.DCServlet.service(それは後ろに戻らないことも失敗であると位置づけられる) at javax.servlet.http.HttpServlet.service(わずか数十種類の踊る記号の先に選ばれた2つの選択肢の出来事) at allaire.jrun.servlet.JRunSE.service(流れるように近くのものを手当たりしだいかき集めて) at allaire.jrun.session.JRunSessionService.service(コマ送りの世界に事象をかけて理解される) at allaire.jrun.servlet.JRunSE.runServlet(記号はどこまで先に行くことがあっても記号) at allaire.jrun.servlet.JRunNamedDispatcher.forward(名前はつい昨日から変わってしまっている) at allaire.jrun.servlet.Invoker.service(1つ前に組み入れたもののために1つ後のものが自動的にのけ者にされてしまった) 146 名前:「エラー表示」 2/2 [sage] 投稿日:03/09/19(金) 07 21 ID kvrWQ5Xk New!! at allaire.jrun.servlet.JRunSE.service(8方向しかないベクトル操作を繰り返して進めば) at allaire.jrun.session.JRunSessionService.service(彼らスカラーの集合たちの上で泣き笑いしていくような) at allaire.jrun.servlet.JRunSE.runServlet(無理解の先に備え付けられた悪意があるのだとしても) at allaire.jrun.servlet.JRunRequestDispatcher.forward(彼はいつでも傭兵稼業であるから仕方がない) at allaire.jrun.servlet.JRunSE.service(眠らないのはこれらの結果であってもそうであり) at allaire.jrun.servlet.JRunSE.service(眠れないのはこれらが原因であってもそうであるが) at allaire.jrun.servlet.JvmContext.dispatch(「次の金額に換えることしか考えられないではないか!」というのが恨み言) at allaire.jrun.jrpp.ProxyEndpoint.run(そのような言い訳を繰り返しても彼は救われないままに) at allaire.jrun.ThreadPool.run(目の前に液晶の粒だけ拡散していく光を切り捨てられないので) at allaire.jrun.WorkerThread.run(今日もまた誰かの生贄を歓迎する「codeの戦争へようこそ」) 500 Internal Server Error /servlet/jp.co.nce.docctrl.servlet.ScreenPrintServlet (睡眠の許されない「戦争」に彼は赴いた) 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 跡の土塊 147 名前:「跡の土塊」 (1) [] 投稿日:03/09/19(金) 13 04 ID WMN6CpfX New!! その国の奥深い緑の中 忘れられた文明の記憶がひっそりと 別に我々を待ってなどいなかった ただ 終ったものとしてそこにあったのだ 古い文字は語り 建造物は見おろし 戦に滅びまた生まれそして滅び ただ そこにあるものとして 種族は混ざり混沌は正常な流れとなり 誰も 土塊にさらばとは言わなかった 我々は推測するのみ 過去の記憶に己をめぐらすのみ 木々は蔓延り我々はそこにあるものを見つけた 永の記憶を滅びた神々を戦の生んだものを そして滅びたと言われるものを 遺産は蘇りなどしない 世界の記憶は流れるだけだ すっかり観光地となった土塊の数々 記憶をもてあそび娯楽とした軽薄さは 土塊のかたちどるピラミッドの頂上で 地平線まで続く緑のジャングルに影を潜めた 148 名前:「跡の土塊」 (2) [] 投稿日:03/09/19(金) 13 05 ID WMN6CpfX New!! 幾多の戦争で滅びたと言う種族の 彼らの生きた地は 今もここなのだと 連なる柱の戦士の館よ 雄叫びよ 供物となり脈打つ心臓の溢れる血よ お前達を美しいと言うには 我々は不確か過ぎる 数多の時が流れ 数々の戦により滅びた先に 後の土塊として 我々は 生まれ 戦い 道をたどる ククルカンよ そこから見えるだろう 我々の悪戯な戦の傷を 滅びる事を恐れた指先の 混沌をかき混ぜる渦を 臆病な支配者がスイッチを押す ククルカンよ お前には見えているのだろうか 我々の跡の土塊が お前は光の羽を震わせ 黙したままそこにある 無に帰す 確かな土塊として 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ショッキング・ウォー 149 名前:ショッキング・ウォー いち [] 投稿日:03/09/19(金) 23 12 ID Tw4IE71T New!! あたし今日は戦争なの だからまさるちゃんごめんなさい デートしてあげられない きのうはミッフィーが八つ裂きにされたし 今日はミッキーが自爆していくわ かわいい戦死者たちのためにも戦うの ねぇ聞いてるまさるちゃん パパをあたしのものにするのよ 女の子には戦わなきゃならない7つの理由があるでしょ? そのうちの一つがこれ だからあたし今日は戦争なの 150 名前:ショッキング・ウォー に [] 投稿日:03/09/19(金) 23 12 ID Tw4IE71T New!! え゛え゛ー? まさるちゃん、あたしを守りたいの? ううん イヤだなんていわないわ 守ってよ ひだりがわにはまさるちゃん みぎがわにはイヌのポチ これで完璧ね ママになんか負けないわ あたしのとなりにはまさるちゃんがいるよ じゃあまさるちゃん とりあえず…… 戦争には兵隊がいるじゃない?わかるよね? さっそくだけどートイザラスでーリカちゃん人形を 10人ぐらいやとってきてちょうだい…わかった? そうしないとーあたし勝てないのー ママは強いの あたし泣くよー まさるちゃん ありがとー かわいい戦死者たちにも伝えるわね まさるちゃんはこの戦争の功労者だよって あたし今日は戦争なの だからてんてこまいなの でも戦争ってあんがいたのしいわね 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 口撃 151 名前:口撃 [] 投稿日:03/09/20(土) 22 23 ID OcH58eBL New!! 触れるしかないのか 言葉で 割れた窓ガラスの隙間から 白い風を見つめるように その言葉はあちこちの木々の枝にひっかかって 古新聞のように 空に吸い込まれていく 触れるしかないのか 言葉で 雲間からモールス信号のように光る星 ガソリンスタンドの床に流れる水の中に浮いているガソリン どこにも電線をはっていない古ぼけた電信柱 少女の背骨のようにうすら白くて 地平のどこから見定めても 一本の背中だった ことを 触れるしかないのか 言葉で 野良猫 放火魔 少女 どんどん冷えてゆく舌 花瓶の破片 鳴る体温計 触れるしかないのか 言葉で 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 4 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/454.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ 静かな季節 315 名前:静かな季節 [] 投稿日:04/01/23(金) 07 26 ID +80ceEEt ぽとん 雨の音 しずく 右 ほほを濡らす それは夜の事ですか? 昨日の季節が冬でした 暖かい風と後ろ 歩いた それは どこから行く道 すちゃ どこかでありがちな 砂を殺す音が鳴る 右 左 向こうから見た今日が やけに涼しくて 2回目の秋はもうすぐそこなのに 気づいた頃 僕は春の目の前にいた 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ Magllo 316 名前:Magllo [] 投稿日:04/01/23(金) 20 41 ID Ck4pH7+v 墨汁の中満月の夜 女は笑顔だった さっきまで落ちてきていた キラキラと光る宝石のような滴が 女にコートに残り まるでパーティにでも行くみたいな 新しい瞬きで新しい宝石が 崩れ落ちて もうシャッターの閉まってしまった 商店街の初霜の白い絨毯に落ちたけど 彼らはもう眠ってしまっていて 帰ったら紅茶を飲もう そう小さくつぶやいて 不老不死を望んだ 女と手錠をかけられた詩人は ゆっくりと薬を渡した これで永らえられるよ その薬は甘い蜂蜜のような匂いがして だけどそれは事実蜂蜜にすぎない 墨汁の中満月の夜 それを飲み干した女は 鮪の人生で 変わらぬ笑顔で 男がくたばっちまっても尚 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 月光 317 名前:月光 [] 投稿日:04/01/24(土) 00 00 ID IIpS5daK 凍った道の センターラインを越え 轢かれる直前に 甲高く笑う 彼女は あなたの 中に澄む 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 笹舟 318 名前:笹舟 [sage] 投稿日:04/01/24(土) 00 39 ID bK5srAUe さやや さやさや 笹舟渡る 清かにたゆたう川の上 静かに流れる暗渠の上に 澄ました顔の地蔵尊 涼しい木陰にお宮は眠る サイダー香る午後の町 するり するする 笹の舟 滑るがごとく川を行く 蝉鳴き止まぬ里山越えて 少年駆ける畦道くぐり 笹舟運ぶ小川はやがて 潮騒香る河に出る 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 日は長くやわらかく 320 名前:日は長くやわらかく [sage] 投稿日:04/01/24(土) 21 44 ID uACkNa1k 太陽が小さな目玉になって こっちを見ていても 赤い花を立ち上げたアロエは 知らん顔をしている 誰も何も言ってくれない いつのまにか髪の毛が伸びて ゆるくうねりながら蔦のように 首を絞めているのに 竜舌蘭がアスファルトの粉を吹いて揺れる 私の影はこんなに長かっただろうか 太陽が昇り月が沈む その間に何が起きたのか 視界の端をかすめて行く何か 私の名を呼びながら ただの風におびえるのはやめよう 気付かないうちに起きる変化が そのせいだったとしても 通り過ぎるだけじゃないか 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 白い夢 321 名前:白い夢 [] 投稿日:04/01/24(土) 22 27 ID Uh2U9aNV 銀の空から天使たちが降りてくる 柔らかな羽根をかすかに揺らしながら 気付かれないように降りてくる どこかの街に だれかの肩に わずかな想いを 残して消えた 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 警報鳴らして 323 名前:警報鳴らして [sage] 投稿日:04/01/24(土) 23 28 ID g8Fuylqf 滑り落ちた瑠璃色ビンを集めて転がしたような水曜日 ボールペンの角が取れていなくなった 消しゴムが勝手にインクを撒き散らし絵を描いていく 眠くなるような騒音も左肩からやり過ごされていく 右手の痛いそんな読書日和 封筒焦がして上から書き込んだ宛名 蜜柑の皮でなぞって嘘を書き写していくだけの週末から 猫と犬は靴を履き替えて塩化カリウムを撒きます 明日のために眺めていくだけの道路たち 警報鳴らして猛スピードで通り過ぎていく自転車 ゆっくり姿勢を正して歩いていく彼の前で 天気予報がスパイクタイヤの将来を予言する マンホールのふたの上で倒れている傘と いつの間にか黒く光り輝く横断歩道のない部分 靴跡の先に何条もの引っかき跡があって 赤いライトが重なって見えていく あれも時々点滅する 坂道の下りの緩やかなS字カーブの出口付近で 操り人形と劇場のスローモーションで目玉が動く そして次の瞬間から時間が勝手に巻き戻されたような 一生の風景をコマ送りで見せられる 止まったときが終末のおわり方 音がして何があったのだろうと野次馬根性で被害者のふりをした アリの群れが出てきてもしらんぷりか愛想笑いで過ごして行く そしてため息ばかり忘れてしまう 滑り落ちたガードレールの向こう側には川しかなかった水曜日 警報鳴らして電話が通じなくても車は動かない 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ちんぽの歌 324 名前:ちんぽの歌 [] 投稿日:04/01/24(土) 23 30 ID A8ltJbDN 春ちんぽ もうすぐ立つよ 土筆の子 夏ちんぽ ムレ解き放つ 大向日葵 秋ちんぽ 嫁に食わすな 母が食え 冬ちんぽ 雪割草か ふきのとう 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ